2016年2月 伊丹市議会に以下の請願書を提出しました。
2016年3月 以下の請願書は、採択されました。
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伊丹市議会議長 相崎 佐和子 様
請願者
セクシュアルマイノリティのこどもたちの居場所づくり
にじいろi-Ru(アイル)
代表 田中 一歩
性的少数者(セクシュアルマイノリティ)の人権を守るための請願書
伊丹市におかれましては、住民の生活向上のためご尽力いただき心より感謝申し上げます。
私たち、セクシュアルマイノリティのこどもたちの居場所づくり にじいろi-Ru(アイル)は、伊丹市を中心に性的少数者の人権にかかわる活動をしています。
社会には「性のあり方」をめぐる、さまざまな「これが普通」「こうあるべき」といった規範があります。「この社会には男と女しかいない(そして、それは身体の性別で生まれつき定められている)」ということと、「人は誰しも異性を好きになるものだ」という規範にはあてはまらない人たちを、性的少数者と呼びます。
私たちが暮らすこの伊丹市内にも、性的少数者と呼ばれる人たちは生活しています。しかし、社会にある性的少数者に対する偏見・差別は厳しいため、性的少数者の存在は、見えにくいものとなり、長い間いないものとされてきました。その上でできた社会の制度や学校教育の仕組みは、性的少数者にとって、様々な生活上の困難を抱える原因になっています。
また近年、性的少数者、特に子どもたちに高率で、自殺、自殺未遂、不登校、いじめ被害などの経験があることが報告されています。
伊丹市内でも性別違和を感じている子どもで、実際にいじめにあって転校せざるを得なかった子どもの実態があります。理解のない言葉がけや、いじめによって苦しんでいる子どもや家族がいます。毎日不安を抱え孤独を感じ、学校に行っている子どもがいます。そして、だれにも相談できず、自分を否定しながら学校生活を送っている子どもたちがいます。
よって、そんな子どもたちを含めた性的少数者が、性別や性的指向を理由に差別を受けることなく、個が尊重される学校や社会の実現のために、下記の内容についての請願を申し上げます。
1.性的少数者やその家族等のための相談窓口の設置
2.当事者団体等と連携し、セクシュアルマイノリティの人権問題について課題解決を図ること